今月の献立 〈第27回〉 2013年 3月 |
第27回の大阪料理会。大阪府下は大きく5つのエリア(市内・北摂・北中河内・南河内・泉州)に大別されるが、今月は前回の北・中河内地域の「料亭 梅廼家」に次いで、泉州の「料亭 深川」から地域の旬の食材を使った料理、地域ならではの歳事と食をベースとした大阪料理が披露された。 |
![]() 割烹 味菜 ![]() |
![]() 料亭 深川 |
坂本 晋さんの献立 | 吉良 健太郎さんの献立 | 撮影/藤澤 了 文/笹井良隆 |
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【総評】 いずれも泉州の春を感じさせる料理との好評価であったが、特に前菜では食べ方(供し方)にもうひと工夫欲しいとの意見も聞かれた。泉州飛荒海老を使った寿司も着想は素晴らしいが、そのままでは少し食べにくいので葉で包むなどしてはどうかとの提案もあった。また苺白酢和えについても発想のユニークさはあるが、味が強いフリーズドライの苺粉末の使い方に、もうひと工夫との声が多くあった。 |
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【畑会長からのメッセージ】
大阪料理会全体で日本料理をめざす若き人材を育成しよう
昨今、日本料理店の抱える悩みのひとつに人材の問題がある。人がいない、確保できないといったことが急務ともなっている。今、日本料理を志す若者は何を考えているのか、働くことにどのような考え方を持っているのか。これらを大阪料理会でも勉強していきたい。先ずは手始めとして、大阪あべの辻調理師専門学校の進路指導担当者を大阪料理会へ迎えて、学生達の声などを店主に聞いてもらえる場を設けていきたい。また進路指導担当者にも店側の声を知ってもらいたい。こうした動きの中から、将来の大阪の日本料理を背負ってもらう人材を皆で育成していきたいと思う。