最近は日本料理が世界の国々で評価を得ることになり、よりグローバル化を目指す現実がある一方、優秀で伝統的な日本料理が一部では乱れているのも残念ながら事実です。
このような中、大阪中心のプロの料理人がしがらみの垣根を越えて集い、良き研鑽の場として作り上げたのが「大阪料理会」なのです。古きを知る先達に教えを請い、新しきを加えてより完成度の高い調理、知識を知ることが、日本料理のすべてを自家薬籠中の物にすることと信じています。この会が、全国の日本料理に携わるプロ料理人の進むべき、道標の会に成長することを願ってやみません。
大阪料理の特徴の一つに始末の心が挙げられますが、これはただただ食材を余す事なく使うというだけでなくその要所・部位に合った調理を心がけ結果的により「うまいもん」に仕上げるという合理精神なのです。SDGs・サスティナブルと世界が慌てて動き出して久しいですが大阪料理とはまさにソレであり、遥か昔から大阪人には根付いていた事かと思われます。
2025年には大阪・関西万博を迎えようとしております。和魂洋才どころか和魂欧亜才も必要なのかも知れません。がしかし、先ずは足元を固め世界に恥じない…、いや世界に誇れる大阪料理をこの本場大阪の地より発信していけることを切に願います。
人間形成において、総ての源である「食」。家庭での常食に重きを置きますのは、健康食に薬食としての考え方ですね。では私たち料理屋としての「食」はどう在るべきかを考え、そして討議し、料理する意義を模索する『大阪料理会』を結成いたしました。
近代うたわれる「食の国際化」を意識する故か、日本伝統食が乱れて我が国民性まで変わりそうなのが恐ろしいのです。「採長補短」、他国の技に習うも和の魂を以て日本の「食」を考え直す会でありたいのです。
役職 | 氏名 | 所属 |
運営委員長 | 上野 修 | 浪速割烹 㐂川 |
副運営委員長 | 松尾 英明 | 千里山 柏屋 |
運営委員 | 坂本 晋 | 割烹 味菜 |
運営委員 | 長内 敬之 | さな井 |
運営委員 | 中村 正明 | 和洋遊膳 中村 |
運営委員 | 島村 雅晴 | 雲鶴 |
運営委員 | 大引 伸昭 | あべの辻調理師専門学校 |
事務局 | 笹井 良隆 |