今月の献立 〈第62回〉 2016年 2月 |
定例会の開催に先立って会長からの挨拶。その中で、最近では日本料理への関心が高まっているようで各地の日本料理人や企業からいろんな相談事がある。しかし、その多くはその場の仕事をこなすだけのノウハウを知りたい、というものがほとんど。地域の日本料理にどう向き合っていくのかを皆で真剣に取り組む。大阪料理会の姿勢こそ全国に発信すべきものだと思うとのコメントがなされた。 |
岡本 正樹さん 天の川 なかなか |
早川 友博さん 小嘉津 |
柚野 克幸さん 西心斎橋 ゆうの |
岡本 正樹さんの前菜 | 早川 友博さんの献立 | 柚野 克幸さんの献立 |
【総評】 「踏青」という題に相応しく、彩りに配慮した前菜であるとの評価が多くなされた。各料理について多くの意見や質問があった。意見としては、本諸子の料理では最初に諸子を焼くのではなく、いわゆるコンフィにしておいてから炭火で焼く方が良かったのでないかといったものや、独活の金平では香りを重視したのは理解できるが独活としての質感が失われているのではないかといった声も寄せられた。ただ、諸子という最近ではあまり使われなくなった食材を取り入れた点など、食材への挑戦心が感じられたとする声もあがっていた。調理に関する質問では、自家製の柿酢の作り方や、蛍烏賊を乾燥させて作ったという蛍烏賊パウダーなどに対して具体的な作り方の質疑応答が多くなされていた。 |
撮影/藤澤 了 文/笹井良隆