最近は日本料理が世界の国々で評価を得ることになり、よりグローバル化を目指す現実がある一方、優秀で伝統的な日本料理が一部では乱れているのも残念ながら事実です。
このような中、大阪中心のプロの料理人がしがらみの垣根を越えて集い、良き研鑽の場として作り上げたのが「大阪料理会」なのです。古きを知る先達に教えを請い、新しきを加えてより完成度の高い調理、知識を知ることが、日本料理のすべてを自家薬籠中の物にすることと信じています。この会が、全国の日本料理に携わるプロ料理人の進むべき、道標の会に成長することを願ってやみません。 |
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私は現在「大阪芽生会」の会長の職に就かせて頂いております。「大阪芽生会」とは老舗料理店の若い二代目、三代目主人たちの勉強と交流の場であり、老舗料亭の暖簾と伝統を守りながらも、新しい感性の日本料理と今の時代のニーズにあった料亭を目指す若手経営者の集まりであります。上野修三氏から「大阪料理」をもっと多くの人々に知ってもらうことが出来ないかというお話があり、芽生会としてもこれに賛同。料亭・割烹の垣根を外し、経営者と料理人が一丸となって、「大阪料理ここに有り」を全国にアピールすべく、月1回の勉強会を通して、大阪料理の発展・周知に微力ながら精一杯努めさせていただく所存でございますます。 |
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人間形成において、総ての源である「食」。家庭での常食に重きを置きますのは、健康食に薬食としての考え方ですね。では私たち料理屋としての「食」はどう在るべきかを考え、そして討議し、料理する意義を模索する『大阪料理会』を結成いたしました。 近代うたわれる「食の国際化」を意識する故か、日本伝統食が乱れて我が国民性まで変わりそうなのが恐ろしいのです。「採長補短」、他国の技に習うも和の魂を以て日本の「食」を考え直す会でありたいのです。 |