今月の献立 〈第91回〉 2018年 7月 |
本会が開催された7月25日は大阪天満宮の天神祭にあたる。大阪の天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田祭と共に日本の三大祭とされ、また七月に大阪随所で執り行われる祭の中でも、大阪三大夏祭(愛染祭・住吉祭)に数えられている。天神祭の諸行事は約一カ月間行われるが、大川(旧淀川)での船渡御、そして奉納花火があがる25日は本宮つまりクライマックスにあたる。そうしたことから本会では今回特別に天神祭の前菜が披露され、テーマには「見立て料理」などの試作が発表された。 |
城崎栄一さん 吹田「じょう崎」 |
北野博一さん 日本料理 喜一 |
西野保孝さん 山海料理「仁志乃」 |
特別テーマ 〜知られざる郷土食材を和する〜
第14回:大阪府「沖栄螺」
サザエといえば磯で採れるものだが、泉州の沖合で採れるのがこの「沖サザエ」。正式名はミヤコボラ貝。大阪湾ではアカシタ鰈(カレイ)などが多く獲れることから底引き網をかけることが多く、その網にかかるのがこの沖サザエ。非常に安価な貝だが、サザエとは違った旨さと食感がある。
撮影/藤澤 了 文/笹井良隆