第100回記念 大阪料理会 〜千里山 柏屋〜
今月の献立 〈第100回〉 2019年 4月 |
第100回目の大阪料理会定例会は、会場を千里山にある料亭『柏屋』へ移し、開催された。通例の試作料理の発表に続いて、百回を記念しての祝賀会が催された。第1回大阪料理会から8年以上。発表された数100におよぶ料理の数はもちろんだが、そこで行われた無数の議論や検討、そして何より日常の業務とは別に会員自らが与えられたテーマに挑むという数多くの体験の積み重ねこそが比類ない価値となっているのではないだろうか。 |
広里貴子さん 貴重 |
小河原陽一さん 島之内 一陽 |
柚野克幸さん 西心斎橋ゆうの |
大阪料理会 第100回定例会開催記念祝賀会
通例の試作発表が終わった後、第100回定例会開催を記念しての祝賀会が催された。
開宴にあたって同会の畑会長より挨拶があり、そのなかで「奇しくも100回が平成最後の月の開催となり、新たな元号の下で101回を開催できることは非常に喜ばしい」と述べた。続いて上野相談役が挨拶に立ち、「大阪は日本料理の発祥の地であり、大阪で日本料理を志すものは、誇りと共にその重責をも担って今一層の努力を」と文面を読み上げた。その後、湯木副会長による乾杯の発声で祝賀会が行われた。
本祝賀会を記念し、会場(柏屋)の主人であり、運営員でもある松尾英明氏より以下の挨拶文が披露された。
「今年は『平成』の世が暮れることなく、五月より令和の世となります。万葉集を典拠とした令和の令は、奈良県万葉文化館によれば『嘉』と同じで良いという意味と聞きました。良く調和のとれた、と解してもよいのでしょう。大阪料理会は奇しくも平成の世に百回を数え、大きな節目を迎えます。そして令和元年の初めの月は百一回目から始まります。この先もさらに『良く調和のとれた』素晴らしい会の活動を重ねてゆくことを祈念いたします。今日のこのひと時が会員一人ひとりにとって百穀の春雨となり、豊かな実りに繋がることになれば幸いに存じます」。
撮影/藤澤 了 文/笹井良隆