今月の献立 〈第102回〉 2019年 6月 |
本年6月の話題として取り上げなくてはならないのが、大阪で開催されたG20サミットだろう。大阪がさまざまな形で世界に発信される中には、もちろん食に関するものも多かったに違いない。食材や食文化や料理など、これを機会に日本における今後の大阪の役割を考えていきたいものである。さて、今月はテーマ食材や前菜などに、大阪産魚介が取り上げられた。また、大阪府の水産関係者からの情報提供なども行われた。 |
西野保孝さん 山海料理 仁志乃 |
北野博一さん 日本料理 喜一 |
城崎栄一さん 旬屋 じょう崎 |
特別テーマ:知られざる郷土食材を和する
第24回:「一休寺納豆」
大徳寺納豆は料理人の間ではよく知られているが、一休寺納豆の存在を知る者は意外に少ないようだ。一休寺納豆は、その名の通りに一休禅師にゆかりある寺が発祥の納豆。大徳寺納豆は同禅師が老年に大徳寺住持となり広めたものとされている。一休寺納豆の作り方は、蒸した大豆とはったい粉に麹を混ぜ、これを塩湯の桶に入れて、年中かき混ぜてできる。非常にうま味の強い納豆とされている。
撮影/藤澤 了 文/笹井良隆