今月の献立 〈第105回〉 2019年 9月 |
定例会では約2年にわたり「特別テーマ」を設け、そこでは全国の知られざる食材などを取り上げてきた。今回からそれに加えて、「割烹妙技」というコーナーがスタート。常の仕事を今一度見直し、手法をいかにブラッシュアップさせていくことができるか。その指導には元『割烹さか本』の坂本靖彦氏があたる。新旧織り交ぜ、どのような妙技が紹介されるのか楽しみなところだ。 |
辻 宏弥さん 法善寺 浅草 |
島村雅晴さん 日本料理 雲鶴 |
菰田昌寛さん 料亭 梅廼家 |
特別テーマ:割烹妙技
第1回:「酢味噌」
酢味噌または、和芥子を加えた芥子酢味噌は「ぬた」ともよばれている。様々な作り方があるのは、「和え」「掛け」「付け」といういろんな場面で使われるからであり、味を決める妙ともなっているのだろう。ここでは、各々の作り方で3つの酢味噌が披露された。
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ひとつは島村氏による和えもの。味噌・卵黄・砂糖・酒を合わせて火にかけて玉味噌を作る。酢でのばした後に芥子が加えられている。 |
撮影/藤澤 了 文/笹井良隆