今月の献立 〈第107回〉 2019年 11月 |
早いもので本年の大阪料理会も最終月となった。毎年のことだが12月は行わずに11月に2度の開催で締めくくりとなる。年末の前菜はテーマが難しく、今年は冬至、そして一陽来復(いちようらいふく)ということで披露された。また、今回で3回目となる割烹妙技のテーマは「造り醤油」。活鯛など魚の生食文化が独自発展してきた大阪ならではの造り醤油。そのこだわりについての討議がなされた。 |
大引伸昭さん 大阪あべの辻調理師専門学校 |
上野 修さん 浪速割烹 喜川 |
松尾慎太郎さん 北新地 弧柳 |
特別テーマ:割烹妙技
第3回:「造り醤油」
大阪では、刺身ではなく「造り」と呼ぶ方が適切だろう。これは生魚を切ることを造るといわれたことからきているもので、その由来は大阪歌舞伎にあるともされている。今回はそれぞれの店で工夫されているであろう造り醤油についての割烹妙技がいくつか披露された。
撮影/藤澤 了 文/笹井良隆