『大阪料理会』は、大阪的な料理の確立・啓蒙を目的に、毎月開催。月ごとに時季に応じた食材をテーマとして与えられた料理人数名が、通常自店で供するものとは異なる料理にチャレンジする。各々創意工夫を凝らし、会場で実際に調理。担当料理人によるプレゼンテーションに次いで、全員に振る舞い試食。会長の上野修三さん、辻調理師専門学校の日本料理主任教授の畑耕一郎先生による解説の後、全員で意見交換を行っている。 四月のテーマ食材は、産卵のため内海の浅瀬に群集する桜鯛、その体形から「針魚」「細魚」と書くサヨリ、小ぶりだが実の厚い大阪湾の鳥貝。野菜は、春といえば筍。泉南の小積産が有名だ。天満市場が乾物発祥の地ゆえ古くから大阪では親しまれてきた蕨(ワラビ)、そして明治中期、羽曳野は碓井地区に伝わったとされる粒の大きな碓井豌豆。 |